ホットクックでヨーグルトを作りたいけど、煮沸消毒ってどうやるの?
この記事では、以下の内容がわかります。
厚生労働省によると、食中毒事件の20パーセントが家庭の食事が原因です。
家族の食事を担うママは、衛生管理に気を付けなければなりません。
煮沸消毒を正しく理解できると、自宅で楽に簡単に安全に低温料理や発酵料理を楽しめるようになります。
ホットクックでヨーグルトや甘酒を作る前に、ぜひ一読してくださいね。
ホットクックで煮沸消毒が必要なレシピ
ホットクックでは、内鍋に直接食材を入れて作る発酵・低温料理のときに煮沸消毒が必要です。
- ヨーグルト
- クリームチーズ
- 甘酒
- サツマイモの甘酒
- 雑穀の甘酒
- にんじんとりんごの甘酒
- あずきの甘酒
- 塩麴
上記の料理を作るときは、これから紹介する煮沸消毒をしてから調理をしてくださいね。
ホットクックでの煮沸消毒のやりかた
ホットクックには「煮沸消毒」という自動メニューはありません。
手動メニューで操作をして行います。
- step1内鍋に水をいれる
- step2煮沸消毒する
- step3お湯を捨てる
- step4ラップをして冷ます
詳しく説明しますね。
内鍋に水をいれる
ホットクックの内鍋に、200mlの水を入れます。
煮沸消毒する(所要時間約25分)
手動で作る→スープを作る→まぜない→20分→スタートボタンを押します。
沸騰するまで約5分+設定時間の20分=25分かかりました。
お湯を捨てる
ホットクックから内鍋を取り出し、お湯を捨てます。
ふたを開ける際に熱い蒸気がでますので、やけどにご注意ください。
ラップをして冷ます(所要時間約20分)
内鍋にラップをして冷まします。
2.4Lの内鍋は27℃の室温で、冷めるまでに約20分かかりました。
ラップするのは内鍋だけ。
内蓋、まぜ技ユニットにラップは不要です。(メーカーより回答)
煮沸消毒って、お湯の中に入れて煮るイメージがあるけど、
ホットクックは少量のお水だけなんだね。本当に消毒できるの?
私も気になったので、問い合わせてみました。
COCOOKITCHENメンバー(無料)なら、チャットで気軽に問い合わせができるんですよ。
ホットクックの煮沸消毒=煮沸消毒+蒸気消毒
100℃以上の水(沸騰水)の中で加熱する消毒方法です。
資料により異なるので一概に言えませんが、加熱時間は約5~30分ほど。
詳しく知りたい方は、↓の各資料をご覧くださいね。
- 沸騰水の中で15分以上煮沸(日医誌122巻10号):日本医師会
- 煮沸や薬剤による殺菌 【煮沸消毒】 食器・器具、ふきん・タ オルなど5分以上の煮沸(食品の安全・安心に係るガイドブック:財団法人全国生活衛生営業指導センター)
- 沸騰した湯の中に入れ、5~30分消毒す る方法で、食器具・ふきん等に適しています。(食品衛生講習会テキスト:東京都発行)
ホットクックの煮沸消毒で使うのは水200mlだけです。
完全に浸し切れていないのに、煮沸消毒できるのでしょうか?
問い合わせたところ、以下の回答をいただきました。
内鍋と材料をかき混ぜるスプーンなどは煮沸消毒。
内蓋と混ぜ技ユニットは蒸気で消毒されます。
消毒の効果は検証されているので、安心してお試しください。
煮沸消毒とされていますが、実際は「煮沸消毒+蒸気消毒」でホットクックを消毒していました。
(蒸気消毒とは、80度以上の蒸気を10分以上触れさせる消毒方法のこと)
ホットクックを使った瓶(哺乳瓶など)の煮沸消毒は推奨されていない
煮沸消毒といえば、哺乳瓶。
ホットクックで哺乳瓶を消毒できないのかな?
煮沸消毒といえば、哺乳瓶を思い浮かべるママがいるのではないでしょうか?
煮沸消毒は作業時間が長いので面倒。ホットクックで哺乳瓶を消毒できたら楽ですよね。
ということで、ホットクックで瓶の消毒ができるのか問い合わせてみました。
瓶などの煮沸消毒を目的としてのホットクックの使用は推奨しておりません。
発酵食品を作る場合に、材料をかき混ぜるスプーン等を入れて煮沸することは可能です。
ホットクックの本来の目的は調理することですから、当然推奨できませんよね。
推奨されていない以上は、消毒効果の保証がありません。
赤ちゃんをばい菌から守るために、効果のある方法で消毒しましょう。
- 大きな鍋に水を入れ、洗浄済みの哺乳瓶や関連道具(乳首やキャップ)を水の中に浸す。(哺乳瓶類に空気が入らないように注意)
- 鍋にふたをして、沸騰させる。ガラス製なら7分、乳首やキャップは3分煮る。
- 使う直前まで、鍋にふたをしておく。
詳しくは、参考資料をご覧ください。
(参考:厚生労働省 資料9乳児用調製粉乳の安全な調乳、 保存及び取扱いに関するガイドライン、農林水産省:赤ちゃんを守るために )
煮沸消毒が面倒ならアルコール消毒でもOK
ホットクックの煮沸消毒は時間がかかります。
もっと楽に消毒したいなら、アルコール消毒しましょう。
ホットクックの説明書に「 内鍋などは、アルコール消毒または煮沸消毒して冷ましておく」って書いてますしね。
アルコールスプレーの方が楽じゃん。
でも、煮沸消毒の方が消毒の効果が強そうだよね。
スクラビングバブルやカビキラーの販売元であるジョンソン株式会社が、調理器具への煮沸消毒とアルコール除菌の効果について検証しました。
結果は、煮沸消毒でもアルコール消毒でも99%以上菌が減少。
ジョンソン株式会社「梅雨時期の「作りおき」は食中毒リスクが?!冷蔵庫保管で見た目に変化がなくても、食中毒レベルの菌が存在」より引用
なんとなく、煮沸消毒の方が消毒効果ありそうって思ってたけど、
どっちでも強い消毒効果があるんだね。
衛生微生物研究センター 主席研究員 李新一氏によると、
使用直前に、調理器具が乾いた状態でアルコール除菌剤を吹きかけるのが効果的とのことです。
(参考:ジョンソン株式会社「梅雨時期の「作りおき」は食中毒リスクが?!
冷蔵庫保管で見た目に変化がなくても、食中毒レベルの菌が存在」)
忙しいママは、アルコールでホットクックを消毒しましょう。
ホットクックの煮沸消毒で安全に発酵・低温料理ができる
- ホットクックの内鍋に直接食材を入れて作る発酵・低温料理には、アルコール消毒や煮沸消毒が必要
- ホットクックの煮沸消毒は、約1時間かかる
- ホットクックは、煮沸消毒と蒸気消毒で消毒される
- ホットクックで瓶(哺乳瓶など)の煮沸消毒は推奨されていない
- 忙しいママは、アルコールで消毒しよう
ほっとくだけで料理が完成するホットクックは、忙しいママの救世主です。
しかし、正しく使わなければ大切な家族の健康を脅かしてしまう可能性があります。
消毒方法を理解して、家族を食中毒から守りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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